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盆踊りと和太鼓 [NaNo]

こんばんは、NaNoです

突然ですが、momoくんは偉いですね。このブログは音楽ブログだから、音楽ネタを提供しようと頑張っておられます。それに比べて、まあ自分の記事はしょーもないことばかり並べてますな。すみません。今日だけ反省して音楽ネタにします…。

今回はタイトルにある通り和太鼓のお話です。実はわたくし、音楽大学附属の幼稚園に通っていた過去がありまして、小さい頃からいろいろな楽器に触れてきたんです。カスタネットから始まり、タンバリン、木琴、バイオリンなどを幼稚園時代に、その後ハーモニカ、小太鼓(まあ、今思えばスネアドラムですね)、リコーダー、トランペット、と続いて今に至ります。なんか他にもあったような気がしますが、忘れました…。

えと、和太鼓どこよ?って突っ込みが入りそうなので補足しておきますと、リコーダーと同時期くらいですので小学校4年生くらいです。幼稚園や学校で担当していたものではないので、和太鼓は上のリストから除外しました。なぜいきなり和太鼓が入ってきたのか、実は自分でもよくわかっていません。ただ、間違いなく言えるのは、他の楽器に比べて熱中度がずば抜けて高かったということ。改めて当時を振り返ってみたいと思います。

事の始まりは、間違いなく父親だったことは覚えています。何と声をかけられたのか覚えていませんが、町内会主催の盆踊り大会で演奏する和太鼓練習に参加してみないかと誘われたような気がします。本当にそれくらいしか覚えていません。気づいたらバチ持って座布団相手に練習してました笑。父親はその練習会の先生みたいな役割だったんです。まさか自分の父親がそんなことをやっているとは!と驚く一方で、どうして小4の自分がこんな大人だらけのところに呼ばれたのか不思議でならなかったのですが、「ドドンがドン」というリズムでひたすら座布団を叩くのが楽しくてひたすら練習してました。ごはん食べるときですら、テーブルの角を使って指で練習するレベルまでのめり込み、「行儀が悪い」と叱られまくった記憶があります。

何週間かすると、練習に参加する子供の姿が増えてきました。自分が練習に引っ張られた理由は、「こども太鼓」という盆踊り企画(その名の通り、小学生のこどもが盆踊りで太鼓を叩く企画です)のためだったことが、この時期になってようやくわかってきました。人によっては、大人の事情で利用されたのか!って悪く思うかもしれませんが、自分の場合は「こんなに楽しい世界を紹介してくれてありがとう」って気持ちの方が圧倒的に強く、ちょっとした先輩みたいな感覚で楽しく練習してました。父親もこの企画の成功のために尽力していまして、使えなくなった椅子を解体して取り出した部品から「和太鼓練習台」みたいなのを自作し、子供たちの練習のために提供していました。これだけいろいろやって、本番上手くいかないわけがありません。こども太鼓は大成功をおさめ、それを見ていた子供たちが次々に入団希望を出してくるようになりました。実際に叩いた自分としても、非常に誇らしく思った記憶があります。

気持ちが乗ってくると、上手くなりたい願望がどんどん強くなってきて、一緒に始めた弟とともに「他人の技をどちらが先に修得できるか」という勝負をするようになりました。これが我々兄弟の技術を飛躍的に上げるきっかけとなるのですが、それと同時に周りの大人から化け物扱いされ始めます。15分もたたないうちに自分の技が盗まれて真似されるわけですから、そりゃ「何なんだ、この二人?化け物か!?」って思いますよね。後日我々に憧れて入ってきた後輩に同じことを「される側」になったのですが、素直にすごいと思いましたし、それが嬉しくもありました。直接会話はほとんどしないのですが、「この技は真似できるか!?」とばかりに見せつけると、彼の眼は輝きだして、いつの間にやら自分のものにしてしまっているのです。このやりとりが楽しくて楽しくて。ほんと、好きなものは上達が早いってのは正しいですね。

ある程度の技術を身に付け、よくわからないうちにカリスマ的存在になってしまい、オリジナリティーが求められるようになってくると、他人の真似だけでは済まされなくなります。3年ほど経った段階で弟が活動休止状態になってしまい、自らの頭だけで考えて演奏しなければならなくなりました。最初に考えたのは「踊り太鼓」というパフォーマンスです。盆踊りなのだから、自分が楽しそうに踊ってみせることで周りも楽しくなるのではないか、という考えから生み出しました。あえてオーバーアクションを取りながら、あらゆる技を演奏に突っ込むというだけなのですが、周りに与えるインパクトは絶大で、それ相応の成果は上げられました。

しかしあるとき、「太鼓が目立ちすぎてその他の音が聞こえにくい」というような声をいただき、自分の演奏が本質から外れていることに気づかされます。「主役は太鼓じゃない。」なんてことだ!自己満足にもほどがある!ということで、ここから一気に方針転換が始まります。派手な技は一律封印。たまにアクセントとして入れるレベルにとどめる。音のバランスと粒立ちをはっきりさせる。リズムをしっかり刻む。これが自分の新しい目標となりました。以前とは違った意味で驚かれるようになりました(大技の数が極端に減った!という驚きがあったようです)が、自分としては進化した音に注目してほしいと感じていましたから、全く気にしませんでした。音を遠くまで響かせる技術が身に付いたおかげで、調和という新しい表現方法を使いこなせるようになったのは大収穫でした。

現在は1ドラマーとして活動をしていますが、タイコが出す音についてはアマチュアドラマーとしてはかなりこだわっている方だと思います。それは過去の和太鼓のおかげ(父親のおかげとも言えますね)。良いバンドサウンドを作るには、調和という考え方が不可欠だと思っています。Cooのサウンドはまだまだ未完成、粗削りな部分が多いですが、これをまとめあげていくのはドラムの仕事です。誰かに聴いてもらって、「あ、これCooでしょ!」ってすぐにわかってもらえるような、そんなバンドを目指したいと思う毎日です。


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